2009/1/4 日 | 2009.01
突然
2年前ぐらい僕が通っている美容院のスタッフと蹴ったことがあった。人数を集めるときに友人が連れてきた子の中に上手いヤツが一人いた。礼儀正しく好感が持てたので、それから蹴る時には必ず読んでいた。当時彼は25才ぐらいで、やっぱり美容師をやっているイケメンであった。しかし、もっと驚きだったのは過去に癌になっていたことで、胃を部分的に摘出していることであった。普通に蹴っていたし,
その上手さからは彼が癌だったことは全く想像できず、おまけにさわやかな笑顔をするものだから闘病の匂いなんて微塵も感じなかった。明るさが素敵な人っていると思うけど、彼がまさにそうで、癌を乗り越えた自信がそうさせるのかな、なんて勝手に思っていた。
ちょっと前に彼と引き合わせてくれた友人と2年ぶりぐらいに合った。近況を伝えあった最後に、その美容師の彼が死んだことを知らされた。原因はやっぱり癌で、1年前ぐらいのことだったらしい。 僕は彼と数回蹴っただけで個人的に知っているわけでもなく、深い付き合いがあったわけでもないが、ちょっと驚いた。さすがに胸を締め付ける悲しみは感じないけど、
「なんでアイツが」
みたいな違和感を感じた。初めての感情でどう表現すればいいのかイマイチわからない。悲しみや残念とは違うし、なんて言うか「もったいない」感じなんだよね。変な言い方だけど。
この世に死んでもいい人っていないと思うけど(死んで欲しいヤツは何人かいるけど)その中でも彼は生きて欲しい、生きるべき人間だった思う。完璧な人間なんていないから、僕が知らないだけで良くない面もあったかもしれないけど、少なくとも一緒に蹴ったときに見せた笑顔ってやっぱり特別なものだったのかな。彼には婚約者がいたみたいで、その子のことを思うとやっぱり生きることは特別で、それを享受できる僕らは恵まれていることを再確認しないといけない。
彼と初めて蹴ったときの写真があって、今日久しぶりに見たんだけどなんだか不思議な気分である。
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