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思い込みの怖さ

 iPhone購入のために長い行列が出来たらしい。この出来事は最近のニュースの主なテーマである「物価の症状」、「生活が苦しくなる」とは全くベクトルが違うもので、何とも面白い現象である。ガソリンの価格や生活用品の値上げに苦しむ人々がいる一方で、超高機能の電話を買うために徹夜で並ぶ人々。並んだ人の多くは高所得層というわけでは決してないだろう。全くどうなっているか解りません。
 一説にはこの世には「ブーマー」と呼ばれる「ブームを作ることが仕事」の人もいるようで、今回はこの人たちが活躍したのでは、という話をきいた。彼らはサクラを雇って列に並ばせる。そこにマスコミが目をつけ報道する。報道されると誰もが注目する。「報道される」=「流行っている」になり、この先は早い。誰もが我先にとそれが欲しくなる。最近では商品の価値というのはその商品の情報量によって決まってしまう傾向があり、本来の価値とはちがう所に評価が作られるのでなんだか不自然である。
 一番いい例が映画で、特に最近の映画ではテレビ局が作る映画ばかりがヒットしている。それは局をあげての宣伝が可能になるからだで、ハッキリ言って宣伝すればするほど「アレは面白いかも」と多くの人が思うからである。CMを多く入れる。エンタメ系の番組で宣伝する、出演者を色んな番組にだして宣伝する、関連作があれば空いた枠に再放送。「日本沈没」も「踊る大捜査線」も「花より男子」も「相棒」も全部同じパターンである。
 思えばこういった情報によって思い込まされている事は多い。

●携帯電話を持つのが当たり前。
●女性は痩せていることがいい事。
●車は綺麗でないといけない。
●口コミで評判のいいものは必ずいいものである。
●女は女らしく、男は男らくしあるべきである。
●スターバックスはちょっとオシャレ。
●両足蹴れる奴がうまい奴(これは本当か)

等など、数え始めるとキリがない。いつの間にか皆価値観を作られているんだよね〜。消費という絶対的な何かに飼いならされているのだ・・・。くやしい。
 そういう僕も「映画に使われているから」モトローラの携帯を使ったりしています。くやしいです。

posted by @6 : 10:43

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