2008/7/25 金 | 2008.07
生命の価値
森山直太郎の「生きてることが辛いなら」という曲の詞の内容が話題になっているとか。(もちろんヤフーニュースで見ただけだけど)
その曲の中に
「生きてることが辛いなら いっそ小さく死ねばいい 恋人と親は悲しむが 三日と経てば元通り」
という一節があるみたいで、これを不快に思っている人たちがテレビ局に抗議の書き込みを行ったとか。少し前にも松本人志がラジオで
「自殺なんてねー報道すればするほど、あいつら寂しい奴らだから、オレも死のうって思う奴がたくさん出てくんねん。あかんねんあんな報道、あれは煽ってるだけ。 まぁ、ある意味ね、丁度ええ時期にアホがたくさん死んでくれてオレはええねんけど。これ以上増やせんためにもうやらんでええねん。」
という発言をして話題になった。有名人が自殺について語ることはそれなりのリスクを負うことになるみたいだ。
日本では年に3万の自殺者がいる。この数字は交通事故で死ぬ人よりも大きく、先進国の中でも「自殺大国」の地位を不動のものにしている。原因はたくさんあるんだろうけど、ストレスの大きい社会が一番の原因だとされている。
おそらくこの恵まれた社会が原因なのだろう。生きることに何の不自由もなくなった豊かなこの社会の中で、誰もが生きることの意味を探しながら、「いい人生を送りたい」、「いい人生を送らないといけない」
と思っている。その上
・人命は地球より重い
・生きていれば良いことがある
・悲しみや辛いことを乗り越えないといけない
・強くないといけない
という、強迫観念に似た価値観が常識となっている。本当は
・人命は地球より重くないし
・生きていれば良いことがないかも知れないし
・悲しみや辛いことから逃げてもいいし
・強くなくても生きていける
なんだろうけど・・・。「幸福=正しい」になっているんだよね。もちろんそれは間違いではないけど、それだけが正解というわけでもない。そこが難しいところなんだろうけど。
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