2008/12/9 火 | 2008.12
根こそぎ
職場の近くのとある会社が倒産した。商売をしていたときは活気があって、人の出入りも多かったのだがいつからかそれが少なくなり、そしていつの間にか動きがパタッと止まった。それから少ししたら大きなトラックがその会社の建物に横付けされて、中のものが運び出された。どうやら建物は抵当に入っており、中にあった金になるものはどれも売られることになっているらしい。トラックが去った後、窓から中を覗き込むとゴミが落ちているだけで、ガランとした空間だけであった。それからもう少ししたら、今度は小さなトラックが来て空調設備を外していった。建物から室外機を外され運ばれる姿はちょっと悲しいととものに、ちょっと怖い光景であった。
よくドラマとかで破産した家に管財人が入り差し押さえ札を貼る光景を見るけど、まさにその通りの光景で、根こそぎ身包みを剥がされるという表現がピッタリであった。小さな企業だったかニュースにも話題にもならず、新聞にも載らないと思うけど、現実ってこういう事なんだよね。この不景気の時代に明日はわが身という事も言えるし、世の中の厳しさを垣間見た瞬間であった。
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