2008/6/10 火 | 2008.06
目がと目が合えば
良く「話す時は人の目をみなさい」
なんて良く言われます。気心が知れている相手なら何の問題もなく目を合わせる事はできますが、良く知らない人と目を合わせるのはなんだか難しかったりします。意識せずにいれば何事もなく簡単に出来る事だけど、一度意識してしまうと不思議と特別なことになっちゃったりします。相手が綺麗な女性だったりすると、こっちが見るのは失礼なんじゃないかとか、顔が赤くなってるんじゃないかとか、顔がにやけているんじゃないかとか、よだれが出ているんじゃないかとか、良く分からない恥ずかしさに襲われたりたりします。
それとは逆でまったく変なタイミングや所で目が合ってしまう場面があったりする。デパートでこっちがエスカレータであがっている時に、隣の下りに乗っている人と目があったり、交差点の向こう側で信号待ちをしている人と目が視線がぶつかったりとか。
「いや、こっちが見ているから向こうが見ているのか、それとも向こうが見ているからこっちが見たのか、それとも二人とも同時に見ているからで、って事は向こうが僕を見ているということで、ていうか僕も見たから目が合うんだよね?・・・エッ?ちょっと待てよ、ってこれってもしかし恋?」
みたいな、良く分からない気分になったりするのです。
そして今日、事件が起きたのであります。
帰宅途中、交差点で左折しながら僕が曲がる方向の右側に、家に入ろうとする若い女性がいました。僕は何気なく見ていたのですが、なんと向こうが見返してきたのです。最初は車ごと見ているのかな、と思ったんですが彼女がはっきりと僕の目を見てきました。僕も負けじと目を合わせたのですが、どっちも引かずにずっと目があったまま。僕は左折の途中だったので目を離そうとしましたが、向こうも首を動かしながら僕を見ています。僕も視線を動かさずにすっと見ていてた。ドアを片手で押さえながら、僕をみる女性。道の先を気にしながら、彼女を見ている俺。この時間がすごく長く感じられたんだけど、おそらく2,3秒だろう。これがウォン・カーウアイの世界だったら、
「そのとき僕らの距離は3.0m。3秒後僕らは恋に落ちた」
みたいな事になるんだろうけど、さすがに怖いので視線をずらし先を見た僕でした。負けた。(安全運転)。
Comments